これまでどんな想いで店舗を運営してこられましたか？

私が「美容鍼灸」という分野を初めて知ったのは、鍼灸学校2年生のときでした。鍼灸に関する勉強会に参加したときの講師の一人が、当時は一般の方にはほとんど知られていない「美容鍼灸」を扱っていらっしゃる先生だったんです。

柔道経験があって、「スポーツに関わる仕事がしたいな」という漠然としたイメージで鍼灸師に興味を持った私にとって、「そんな新しいジャンルにも挑戦できるんだ！」ということが衝撃的でした。すぐに仲間内で美容鍼灸のサークルを立ち上げ、まだ少なかった美容鍼灸に携われるお店を探して、大阪の学校から今の東京の職場に就職しました。

あれから10年もの歳月が経っていますが、「新しいことにチャレンジしたい！」という想いをずっと持ち続けたまま仕事を続けられています。

鍼灸は非常に奥が深い仕事です。体のすべてに幅広いアプローチができることを、仲間のスタッフとともに、もっと多くの方に知ってもらいたいと考えています。

この先どんな将来を目指しますか？

私個人はもちろん、会社全体としてのビジョンを設定しています。

私たちの「クレドカード※」には、具体的な数値として
「一流の鍼灸師100人で、年間10万人のお客様に貢献する」と掲げています。

そのためには、さまざまな可能性を追求しなければなりません。施設の大型化やフランチャイズの仕組みも検討するべきでしょうし、温泉療法、食事療法まで一貫して対応できる滞在型のスパはこれからのインバウンドのお客様にも好評を得られると思います。

「新しいことにチャレンジする」という精神があるからこそ実現できることです。

しかし、実は私自身、はじめから「常に前向き」というタイプではありません。どちらかと言えば臆病なタイプです。

例えば、私が院長を務めているグラン治療院横浜スパイアス院では、一般の方向けのお灸講座を定期的に開催しています。はじめのころは、「人前で話す」というだけで緊張してしまって。（笑）本当に辛いと思ったけれど、一人でも喜んでくださるお客様がいるからと続けていくうちに、今ではスムーズに講演できるようになりました。

この講座がきっかけでメディアの取材を頂いたりすることもあります。チャレンジ精神をもって改善・改良することを続けてきたからこその結果です。

「どんなに高い壁だと思っても、継続することで突破できる」とグラン治療院の鍼灸師は、みんな信じていると思います。

※信条・志・約束を意味するラテン語「Credo」が語源。企業とその社員が共有する価値観や行動規範を表現した言葉やそれを記したツールのこと

どんな方と一緒に働きたいですか？

やはり「これから美容鍼灸をやっていきたい！」という強い気持ちをお持ちの方。

その次に、「礼儀・挨拶・コミュニケーション」という、人としての基本的な姿勢がきちんとしている方です。と言っても、難しいことではなく、「親や学校の先生方にきちんと笑顔で挨拶できる」という本当に基本的なところです。

美容鍼灸に興味を持つ方は、「気軽に体験してみよう！」という鍼灸に対しての知識をまったくお持ちでない方、年齢層も幅広い方たくさんいらっしゃいます。様々なお客様と接するための基本はやっぱり笑顔と礼儀ですね。

採用のポイントと言うよりは、私たちと一緒に働くことを選んでくれた方の「共通点」を挙げると、「素直さ」になると思います。「教えてもらったことは全部吸収しよう！」というタイプ。

と言うのも、私たちの施設は、店舗ごとだけでもスパ施設に併設されているところ、漢方を提供しているところ、温活療法を導入しているところ…と、それぞれ鍼灸との相乗効果を目指して日々進化しているので、「幅広く学習して成長しよう！」と言う気持ちを素直に持てる方が向いているのかなと考えています。